開業税理士・小規模事務所が公的制度支援を進めるポイントは2つ!?

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会計事務所向け【永久保存版】 創業支援・公的制度支援サービスにおける クロージング手法20選

本コラムでは開業期の税理士事務所や小規模事務所から取り組める公的制度活用についてお伝えいたします。

公的制度の中でも補助金に注目している…!という先生方は多いかと思います。
このコラムでも何度か取り上げさせていただいておりますが、補助金に注目すべき理由は、
・補助金への予算拡充(3,660億+700億)
・コロナへの配慮のある制度設計(コロナ型の新設&事業再開枠の用意)
・枠の最大化(通年公募&3年継続)
と、今活用していくにはベストなタイミングです。
加えて最近の採択率ですが、
・小規模事業者持続化補助金 コロナ型  第二回:81.4%(H29年同様補助金は67.2%)
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金〔一般型〕:62.3%(H30年同様補助金は55.1%)
と採択率も高めの状況です。

とはいえ、
・補助金はやったことない…
・手間がかかると聞いたことがあるから、開業期や小規模の事務所では無理…
とお考えの先生方もいらっしゃるのではないでしょうか…?

ポイントは2つです。
➀補助金を「小規模事業者持続化補助金」に絞ること
②3STEPを踏んで取り組みを進めること
です。

➀補助金を「小規模事業者持続化補助金」に絞ること

補助金と一言で言っても、全国区の制度から各エリアの制度まで数多くの制度があります。そのすべてに対応しようと思うと、情報のキャッチアップ、各制度の要綱の把握やポイントの整理等、時間と人手が足りません。そこで「1つの補助金に絞ってまずは進めてみる」ことから始めてみませんか?前述の通り、小規模事業者持続化補助金は比較的採択率が高めであり、補助金の活用も販促を中心とした経費となりますので使い勝手が良いかと思います。また、開業期・小規模事務所の方々はもともと創業支援をされていらっしゃる先生方が多いのではないでしょうか…?
となりますと、顧問先も開業・小規模ゾーンになりますのでこの補助金を提案しやすくなります。
創業者の場合、たいてい販促ツールも整備していくことになるケースが多いですので、HPやチラシの制作経費については補助金活用というご提案が非常にしやすいです。実際に開業期の事務所でも、創業融資の問い合わせ者に対して補助金も合わせて提案し受注となっていらっしゃりました。

 

②3STEPを踏んで取り組みを進めること

STEP1:自社で申請する
意外と盲点なのが「自社で申請を出す」ことです。小規模事業者持続化補助金は「小規模」ですので従業員数の制限がかかっております。開業期・小規模事務所の多くはこの従業員数の制限をクリアしていることがほとんどだと思いますので、自社の販促等でまずは活用してみてはいかがでしょうか…?
自社ですので採択へのプレッシャーも少ないということに加えて、以降お客様へ提案していくにあたり自社の申請資料が良いサンプルになるというメリットも大きいです。
次回はちょうど10月2日締切です。あと1か月ほどですので自社の申請を進めてみてはいかがでしょうか?

STEP2:顧問先へ提案し、まずは5社の実績を作る
自社で申請しましたら、「提案型事務所」への第1歩として、顧問先を中心に是非ご提案してみて下さい。「補助金」という制度は知っていても、自分も活用できるのか?という点は顧問先の方々もなかなか把握が難しい部分です。顧問先メルマガを実施されている事務所はそちらで告知をしても良いと思います。実際に顧問先向けにメルマガで告知をされた事務所では、配信後10分でお問合せがあったとのことです。そのように提案していきまずは5社、とにかく申請をしてみてください。

STEP3:新規もターゲットに拡販体制を整える
顧問先を中心にサポートをしたい、とお考えの事務所はSTEP2のところから引き続き顧問先への提案を進めていただければと思います。一方で新規も獲得していきたいとお考えの事務所は、顧問先へのフォローをしつつ、新規顧客開拓へも舵を切っていくのがこのSTEP3です。STEP2までで自社と合わせて5社程度の申請に携わり、作成のポイントやコツをつかんできつつある状況かと思います。また採択結果によってはなぜ採択されたのか(されなかったのか)という分析もできるフェーズですので、このタイミングで自社としての一度ポイントの整理をしてみてください。その上で、Webマーケティングやセミナー等で新規の獲得を是非進めてみてください。Webページ×リスティング広告活用の場合、問い合わせ1件あたり6,000円程度で獲得されている事例もあります。

小規模事業者持続化補助金にてSTEP3まで進めてみて、他の補助金も進めよう!とお考えでしたらまたその補助金でSTEP1から進めていくという形でチャレンジの幅を広げていただければと思います。

補助金の実務の進め方についてや、本コラムではあまり触れておりませんが集客・営業の部分についての勉強会や研修、セミナー等実施しております。ご不明点ございましたらお気軽にお問合せくださいませ。

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【執筆者:塩見 菜緒】

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