【特別公開】なぜコロナ禍で事業売上7,000万円を実現できたのか~成功までの軌跡とポイント~

こんにちは。船井総合研究所の山田冬樹です
いつもメールマガジンをご愛読いただきありがとうございます。

2022年の初回となる経理コンサルビジネス研究会が1月26日に開催されました!
ご参加いただいた40名以上の会員の皆さま、誠にありがとうございました。

今回の研究会ではゲストとして、名古屋で2021年度経理コンサル事業の売上7000万円超えの売上実績を持つ税理士法人葵パートナーズの花田一也氏に、「事務所売上が4倍に 経理コンサル事業成功のポイント」というテーマでご講演いただきました。
今回のメルマガでは、花田氏にご講演いただいた「経理コンサル事業成功のポイント・軌跡」についてダイジェストでご紹介させていただきます。

なぜ経理コンサル事業を始めたのか、そして立ち上げ期に苦労したこととは?

花田氏には、経理コンサル事業を始めたきっかけについて、集客・営業・商品それぞれあげていただきました。

①集客
「”紹介”以外の顧客獲得方法を探していた」
花田氏が経理コンサル事業を開始することを考えていた2009年当時、新規顧客はほとんど紹介で獲得していました。事務所の今後を考えると紹介に頼らない他のチャネルの展開が必要であり、HPでの集客に活路を見出していました。しかし、同時に税務顧問などのWeb上での集客には疑問を感じていました
②営業
「自分自身(税理士)のみが顧客対応をすることに限界を感じていた」
開業後、順調に顧問数は増加していきましたが、同時に花田氏自身の負担も大きくなっていき、毎日のように深夜まで残業を行っていました。事務所の規模をより拡大していくためには、花田氏以外も社員も営業・顧客対応を行っていく必要性を痛感していました。
③商品
「他の会計事務所と同じように主力となる商品がなく、今後どのような成長曲線を描くべきか迷っていた」
当時、葵パートナーズが展開していたサービスは、税務顧問や会社設立、創業融資など他の会計事務所と差異のないものでした。集客・営業で悩んでいた花田氏は、事務所の今後の成長曲線の描き方を悩んでいました。

そこで、始めたのが「経理コンサル」事業です。経理コンサル事業に取り組んだ花田氏は、顧問等とは異なり、HP経由での集客が期待でき、花田氏以外の社員でも顧客対応を行え、他事務所と差別化を図れる経理コンサル事業に魅力を感じ、注力していきました。

とはいえ、順風満帆な立ち上げ期とはいきませんでした。
立ち上げ当初こそ、Web集客が順調に進み、システム・ツール(IT)のニーズが増加しましたが、集客が進んだからこそ花田氏自身の営業負担増、低単価代行の受注、特殊な代行の増加など、負担が大きく生産性が低い状態が続きました。その結果、職員の大量離職が発生し、補充採用として素人採用を行った結果職員の負担がますます負担が増えていくなどの悪循環に陥ってしまいました。
そこで、花田氏は製販分離の組織作りに取り組み、在宅フリーランスに外注を行うなど、事務所の効率化に着手。また、当時急速に発展・普及していたクラウドツールの導入を行い、会計ソフトなどの業務ツールのクラウド化にも着手していきました。その結果、自社顧客共に効率化を図ることができ、2021年度には経理コンサル年間7,000万円超えの売上を達成することができたのです。

現状の課題、今後の展望とは

花田氏には講座の中で、現状の課題を今後についてもお話いただきした。
現状の課題として、「組織体制」「営業」の2つをあげていました。
①「組織体制」
花田氏は過去を振り返り、事務所の規模が小さいうちは全員で対応することができるため対応可能であると述べていました。しかし、事務所規模が大きくなっていくと組織化を行っていくため、「異動」「兼任」が発生し、人員に苦労していきます。税理士法人葵パートナーズは現在約30名の従業員数になるまでに拡大したため、組織的に経理コンサル事業を行うことが必要不可欠になっています。製販分離の徹底、製造,営業・販売人材の育成が今の課題であり、今は組織化に伴った評価制度の構築にも力を入れています。
②「営業」
花田氏のように経験豊富な方であれば、自然に受注を獲得できますが、まだまだ営業が属人的かつ統一化されておらず、若手メンバーが営業を行うと、値下げ交渉や失注に繋がっていることが課題と花田氏は述べていました。現在は若手でも安定して受注に繋げられるよう営業フローの強化・クラウド導入支援受注までのフローの明確化・統一に取り組んでいます。

いかがでしたでしょうか?
ダイジェストとはなりましたが、皆さまが経理コンサル事業を立ち上げる・発展させる流れや躓いた際の一助となれば幸いです。

2022年1月度の経理コンサルビジネス研究会では、ここまでご説明させていただきました花田氏のほかに、株式会社Backyard 代表 武内俊介氏にもご登壇いただき、講話いただきました。
また、全国の会員様同士で意見交換・議論いただく機会もあり、大変盛り上がった議論を行うことができました。
次回経理コンサルビジネス研究会は「営業力強化 ~受注率向上に向けた「営業フロー設計」&「キラートーク集」~」と題し、税理士法人増田会計事務所様にご講話いただきます。
次回研究会は4月26日(火)13:00よりオンラインにて開催されます。
経理コンサルビジネス研究会では、1度に限り、「無料お試し参加」が可能です。
忘れないうちに今すぐ、こちらからお申込みください!

会計事務所経営研究会

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