【アンケート結果】インボイス制度で会計事務所はどれくらい値上げをするのか?
インボイス制度で不安なこと
「制度開始後の工数や入力の精度が未知数」
これは、弊社研究会会員44事務所へインボイス制度に関するアンケート調査をした結果、約3割の事務所が回答した内容になります。
本日は、アンケートの回答結果及び、各事務所のインボイス制度の対応について、ご紹介いたします。
回答数:44事務所
対象:弊社研究会会員
項目
1.インボイス制度の開始に伴う値上げの実施について状況を教えてください
2.上記の質問に関して、年間報酬に対する値上げ幅を教えてください
3.インボイス制度について事務所で行っている対応を教えてください
4.インボイス制度対応で不安なこと、悩んでいることを教えてください
目次
値上げの方向で動いている事務所が約8割
まずは、回答結果をご覧ください。
1.インボイス制度の開始に伴う値上げの実施について状況を教えてください
実施する:52%
検討している:25%
実施しない:23%
2.上記の質問に関して、年間報酬に対する値上げ幅を教えてください
顧問料の10-15%:35%
顧問料の10%未満:21%
顧問料の20%以上:4%
まだ決められていない:23%
ほとんどなかった:17%
3.インボイス制度について事務所で行っている対応を教えてください
顧問先へ個別指導:16
クラウド会計導入:14
セミナー:10
製造部門の体制見直し:3
その他:5
4.インボイス制度対応で不安なこと、悩んでいることを教えてください
工数及び精度が未知数:14
値上げ交渉:6
値上げ額:5
クラウド対応ができない:3
顧問先の理解不足:1
特になし:9
事務所の対応として、クラウドツール活用が3割に!
今回のアンケートの中で、
「3.インボイス制度について事務所で行っている対応を教えてください」
「クラウド会計導入:14」
と、インボイス制度をきっかけにクラウドツールの導入を行っている事務所が3割となっております。
船井総研でも”会計事務所こそ中小企業のDX化を進めるべき”という想いで、これまで情報発信をさせていただいておりましたが、今回の法改正をきっかけにクラウドツールの導入を進める事務所が増加していることが分かりました。
ここで改めて、クラウドツールの導入を進める上で欠かせない、DXコンサルティングについての解釈をお伝えできればと思います。
DXコンサルティングの捉え方
DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング
=
AX(アナログトランスフォーメーション)コンサルティング
※中小企業のバックオフィスの現場の業務フローの改善&指導
+
デジタルツール導入
※クラウド会計、給与、勤怠、請求、経費 等のデジタルツールの導入
DXコンサルティングは、単に「クラウドツールを導入すること」だと誤解をされているケースがございますが、本来は、中小企業の既存の業務フローを改善し(アナログトランスフォーメーション)、適切なクラウドツールを導入することで、抜本的な業務改善を目指すこととなります。
つまり、「業務改善スキル」と「クラウドツールの理解」の2つ要素を抑え、DXコンサルティングを考えていく必要があります。
2024年には電子帳簿保存法が開始するため、今後DXコンサルティングを推進する事務所様も多くいらっしゃるかと思います。
その際の参考にいただくために、今回は、全40のクラウドツールをまとめた資料を無料贈呈させていただきます。