Withコロナの会計事務所成長戦略2021
皆様、新年明けましておめでとうございます。
士業支援部の坂田です。
年末年始、会計事務所経営者の皆様は、2020年の振り返りや経営計画策定をされたのではないでしょうか？
2020年は「コロナ」に尽きる1年でした。
我々も会計事務所の方々と関わらせていただく中で、急遽のテレワーク導入や給付金対応から始まり、コロナの影響による様々な会計業界の変化を感じております。
今回は2020年の振り返りと、2021年取るべき成長戦略について整理させていただきます。
目次
会計業界での大きな変化
前述の様に、コロナの影響による会計業界の変化は様々なものがございましたが、中でも大きな変化が下記の2つです。
１．顧問先のニーズの多様化（公的制度活用、財務支援、IT活用・DX化等）
過去最大予算となった補助金の申請ニーズが出てきたり、融資申請のニーズが出てきたり、リモートワーク導入をされた顧問先からIT活用支援のニーズが出てきたり…と、従来は表面化していなかった様々なニーズが表出してまいりました。
２．テレワーク＆リモート対応
世の中的にもテレワーク導入が進み、「DX」がトレンドキーワードとなった一年でしたが、会計業界においても同様でした。
第一波・緊急事態宣言下において急遽テレワークを導入する事務所がでてきました。また、直接接触を避けるため、オンライン面談ツールやPC遠隔操作ツールを活用したリモート対応を開始する事務所も増えました。
2021年の会計事務所の成長戦略
Withコロナの状況が続く2021年新春。
今後、既存顧問先の中から縮小・廃業する先が出てくる可能性もあり、顧問先の業績と売上が連動しやすい会計事務所にとっては、楽観視できる時代ではありません。
コロナの影響が出る前から業界の二極化（大手はより大きく、小規模事務所は淘汰される）も進んでおり、正しい戦略を持つ事務所が成長する時代になっています。
会計事務所が継続成長するのも難しい時代ではありますが、今だからこそ必要とされていること、今だからこそ進めやすいことに注力することが成長戦略の鍵となります。
2021年の会計事務所の成長戦略のキーワードは、「提案ファースト」「DXショールーム」の2つです。
１．提案ファースト
2020年、給付金申請や融資申請・補助金申請の相談、経理のデジタル化の相談をもらった事務所も多いのではないでしょうか？
先んじて案内を出せていた事務所と、顧問先から問合せをもらって対応した事務所では、顧問先からの印象は大きく変わります。
顧問先の業績も揺らぐ2021年こそ、会計事務所の提案力が問われます。受動的ではなく、タイムリーに実効性の高い提案・情報発信をできている事務所が選ばれるようになります。
□ 2020年、自事務所の提案・情報発信で良かった点／弱かった点はどこですか？
□ 2021年、提案ファーストを実現するために事務所で何を行いますか？
２．DXショールーム
2021年中にDX経営へ踏み込めるかどうか？が重要である、と考えております。
顧客のIT活用・DXを支援できるようになるためにも、まずは事務所自体の成功事例をつくることが重要です。自所で成功させることにより、その経験から支援できるようになります。
会計事務所がDX経営に踏み出すために、まずは「ペーパーレス化」「オンライン監査」より取り組むことがおすすめです。
※「ペーパーレス化」「オンライン監査」についてより詳しい内容はお気軽にお問い合わせください
□ 2020年、自事務所のIT活用で進んだことは何ですか？
□ 2021年、DX経営に踏み出すために何を行いますか？
2021年の成長戦略を実現するために
提案ファースト＆DXショールームを自事務所で実現するためには、戦略を描くだけではなく、実現しきるためのアクションが必要です。
実現するためのポイントを下記に整理致しましたので、ご参考にしていただけましたら幸いです。
● 戦略を実現することを徹底的にこだわる（※但し、状況に応じた柔軟な対応は必要）
● やるべきことを整理する（＆やらないことを整理する）
● 推進担当者をつける
● 年間スケジュールを明確にする
● 正しいやり方・成功事例を学ぶ
● 所内リソースだけでやり切ることが難しい場合は、外部パートナーを活用する
コロナの影響により鬱屈とした雰囲気が広がってはいますが、新年からこちらのコラムをお読みいただいている前向きな会計事務所経営者の皆様方には、是非明るい未来を実現する成長戦略を描いていただき、実行していただけましたら幸いです。
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