「会計事務所で活用する”Z世代”」若手社員の育成と戦力化のポイントを解説

“Z世代”と聞いて、具体的に現在、何歳から何歳までの世代のことかわかりますか?

Z世代とは、現在 10歳から28歳ごろの世代のことを指します。
なので、事務所の若手、新入社員はほぼ全員Z世代ということになります。

「最近の若い者は…」
「考え方が私たちと違いすぎて、ついていけない…」
このような話はいつの時代もあったかと思いますが、特に最近増えているかと思います。

今回はそんなZ世代に注目して、会計事務所がどのように若い力を活かすのか、採用から育成までのポイントを解説いたします。

Z世代の特徴

Z世代はテクノロジーとソーシャルメディアに深く浸透しており、その影響が彼らの価値観や行動に大きく反映されていることが特徴として挙げられます。
下記はZ世代の特徴をまとめたものです。

「デジタルネイティブ」
Z世代はデジタルネイティブとして知られています。彼らはインターネット、スマートフォン、ソーシャルメディアと共に育ち、これらのテクノロジーを日常生活の一部として自然に使いこなしています。この環境は彼らのコミュニケーションスタイル、情報収集の方法、娯楽の選択に影響を与えています。

「変化への適応性」
Z世代は変化に非常に柔軟で適応性が高いとされています。彼らは急速に変化する世界に生まれ、新しいテクノロジー、文化の変遷、そして世界的な課題への対応を常に見てきました。その結果、新しい状況に迅速に適応し、柔軟な思考を持つ傾向があります。

「社会的・環境的意識の高さ」
Z世代は社会的、環境的な問題に対して強い意識を持っています。気候変動、平等、社会正義などの問題に積極的に関与し、これらの問題に対する解決策を求める行動をしばしば見せます。彼らはブランドや企業が社会的責任を果たすことを重視し、そのような価値観を持つ企業を支持する傾向にあります。

「多様性と包括性」
Z世代は多様性と包括性を重要視する世代です。彼らは人種、性別、性的指向など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々を受け入れる傾向があります。この世代は、個々のアイデンティティを尊重し、多様な声を重視することで知られています。

「教育とキャリアの観点」
教育とキャリアに関しても、Z世代は独自のアプローチを持っています。彼らは伝統的な学位よりも実用的なスキルやオンライン教育を重視し、起業家精神を持って新しいキャリアパスを模索することが多いです。また、ワークライフバランスやメンタルヘルスを重視する傾向にあります。

このように、Z世代は、デジタル化された世界で育ち、多様性と包括性を重視し、社会的・環境的な問題に対して積極的な世代です。彼らの生き方や価値観は、今後の社会や文化に大きな影響を与えると考えられています。

Z世代を活かす育成のポイント

若手向けの研修をしているとこのような声が現場からよく聞かれます。

最近の若手は…
・言われたことを理解するスキルや共感力が高い
・自分の目標や夢について考えがあまりない、考えたことがない
・明確にやることが決まっていると実行力があるが、ある程度自由度の高い議題や業務について苦戦する傾向がある
・オンラインやSNSでの業務・取り組みに対して苦手意識は少ない
・自分の意見・考えをみんなの前で発言することへの抵抗感が強い

これらはZ世代の特徴に当てはまるものになっています。
ただ一方で、このような気を付けるべきポイントというのもあります。

Z世代というのは…
・社員間の関係性・心理的安全を非常に重視している
・上司、先輩に相談しやすいかどうかが定着のカギになっている
・休日に仕事の連絡がくることや考えることに対して抵抗感が強い
・ハラスメントの増加につれ、怒られる機会が少なくなった
・転職に対してのハードルは低い(入社して3年という考えはあまりない)

おそらく共感できる部分もあるでしょう。
ではこのようなZ世代に対して、いち早く組織になじみ、成果を上げてもらうにはどのようなことが必要でしょうか?

重要なポイントは下記の3点になります。

①経営者・会社の考え方を浸透させる
②インプットよりもアウトプット型
③セルフマネジメント発想

「経営者・会社の考え方を浸透させる」
「考え方×熱意×能力」のうち、「考え方」が結局1番大事になります。
Z世代は共感や目的意識により価値を置きます。
なので、経営者が何を考え、会社が何を達成したいのか、それが社会にとってどのような良いインパクトがあるのかということをしっかりと伝える必要があります。

「インプットよりもアウトプット型」
知識も大事だが、それをどう伝えるか、受け取るかの訓練がもっと重要です。
Z世代はいわゆる”詰込み型”の教育というものに抵抗感をもっています。
自分の仕事がどのような意味を持っているのか、先輩からの教えがどのように役に立つのか、ということを意識してもらうことが重要です。

「セルフマネジメント発想」
自分で目標設定・PDCA、モチベーシ ョンコントロ ールといった自立型社員へ成長させることが必要です。
与えられた仕事には一生懸命取り組むが、自由に裁量を与えられると戸惑ってしまうのがZ世代の特徴です。
ただそれでは自立して仕事を行うようにはなれません。
そのため、教える側が能動的に若手社員が自分で考えて行動できるようにサポートすることが必要です。

業績アップ