顧問契約をホームページから受注するために必要なのはこのページ!
会計事務所コンサルティングチーム 坂田 知加(さかた ちか)
ホームページを所有されている税理士事務所は年々増加しているようです。初期費用2万円以下で制作できるホームページもあり、手軽にホームページを制作、所有することができるようになっています。
ですが、ホームページの効果として、「問い合わせが取れ、顧問契約を受注できるホームページ」と「問合せを1件も獲得できないホームページ」がある、というのが事実です。
両者の差は制作費用ではありません。少ないコスト(30万円以下)で制作したホームページが、コストをかけて(100万円以上)制作したホームページよりも多くの問合せを獲得し、結果、より多くの顧問契約を受注することがあります。
では、コストではなくどこに差があるのか、結論から申し上げると、問合せを獲得できるホームページかどうかは、
「問合せ獲得に必要なページ×そのページにたどり着きやすい導線」を用意できているかどうかです。
問合せ獲得に必要なページは以下の3つです。
①商品ページ
②事務所紹介ページ
③実績(各サービスの支援実績、お客様の声)
①商品ページ
【お客様は”顧問税理士”ではなく”自分の課題解決をしてくれるサービス”を探している】
お客様から問合せを獲得するためには、お客様の課題を想像し、それに対する明確なサービスを打ち出すことが重要です。
「顧問税理士がいないことが課題だ」と思ってインターネットを検索している方は殆どいません。多くのお客様は「これから事業を始めるサポートを受けたい」「事業のための融資を受けたい」「もっと経理をラクにしたい」といった具体的な課題を抱えて、その課題を解決できるサービスを探しています。
その為、会社設立サポート、資金調達サポート、経理代行サポートなど、お客様の課題を解決できるサービスを記載したページを用意することが必要です。
②事務所紹介ページ
【良いサービスを見つけても、販売元が不明確だったら検討候補にはならない】
皆様もインターネットで洋服や日用品を購入されることはあるかと思います。
もし、「いいな」と思った商品を見つけてホームページを見てみたら、販売元の情報がなく、どこの国のどこの誰が売っているかも不明だったら、商品の品質に不安を持ち、購入ボタンを押さずにそのホームページを閉じてしまいませんか?
同様に、お客様が問合せ前に確認するページが事務所紹介ページです。実際に問合せの計測データを確認すると、多くの方が事務所紹介ページを閲覧してから問合せをしています。
事務所名、所在地、アクセスマップ等、必要な情報を1ページにまとめておくことが重要です。更にお客様の安心感をアップするためには、代表者の写真や挨拶、事務所の外観、内観の写真等も掲載すると、信用度が高まります。
③実績(各サービスの支援実績、お客様の声)
【実績やお客様の声の有無で商品への信用度&お客様には選ばれるかどうかが決まる】
会計事務所のHPを思い浮かべてください。例えば、創業融資サポートについて記載しているA事務所のHPとB事務所のHPがあるとします。以下のような商品ページの場合、どちらを選びますでしょうか?
■パターン①
A事務所「〇〇〇〇年 創業融資調達実績4億円!」
B事務所「(記載なし)」
■パターン②
A:お客様の声100件
「初めての書類の作成についても、ビシバシ指摘をくださって本当に有り難かったです!
お陰様で、1発で創業融資を受けることができ、念願の自分の店を持つことができました。」
B:お客様の声:なし
特にWeb上での販売の場合、その商品を信用できるかどうかは、客観的な数字(実績)や第三者の意見(お客様の声)によって決まります。第三者の声がきちんと取得したものであることの証明のためにも、取得したお客様の声のスキャンデータや、お客様との写真を掲載すると、より信用度が高まります。
例には創業支援(創業融資)を挙げましたが、経理代行でも相続でも同じです。実績を記載することによって「〇〇に強い事務所」が真実であることを裏付けることができ、お客様に選ばれるようになります。
「問合せ獲得に必要なページ×そのページにたどり着きやすい導線」を用意しているホームページの場合、訪問者(※)のうちの2%程度が問合せをしてくれるようになります。
(※広告経由の訪問者を仮定)
今からホームページを作る方、すでにホームページをお持ちの方は、問合せ獲得に必要な3つのページを改めて設計していただき、どのページからもアクセスできるような導線を設計していただくことをお勧めいたします。
https://samurai271.funaisoken.co.jp/webacademy
船井総合研究所入社後、会計事務所向けコンサルティングに従事し、全社において女性最速・最年少で管理職に昇進。経理コンサル事業の発展に向けたR&Dに務め、現在は経理コンサルを中心とした業績アップコンサルティングにおいて定評を得る。近年の実績として「経理コンサル事業単体で売上1億円を実現」「経理コンサル事業において年間新規受注4,000万円以上を獲得」等がある。