経営&財産両軸による事業承継MASの商品化
先日、「経営者を納得させる!経営&財産両軸から見る事業承継とは」と題し、
経営承継&財産承継両軸から見た事業承継アプローチ方法について
お伝えさせていただきました。
今回は、顧問先・クライアントに満足される
経営承継&財産承継両軸から見た事業承継MASの商品化について
お伝えさせていただきます。
目次
1.事業承継MAS商品化のポイント
2.包括的な事業承継支援(MAS)の商品定義事例
目次
事業承継MAS商品化のポイント
まず、多くの商品化ができないケース(失敗事例)において、
顧客への提供価値が不明確であることが理由として挙げられます。
そのため、商品化において重要なことは、
顧客が抱えている課題&解決策を明確にし、顧客目線で理解できる提供価値を明文化すること
です。
上記を踏まえて、事業承継MASの商品化のポイントは以下2点です。
1.中小企業(事業承継期の企業)が抱える経営課題を整理する
事業承継期の企業の課題とは、当然ながら定量面だけでは計り知れません。
先代の想いから後継者の意思、次世代へどのようにして事業を繋いでいきたいかを踏まえた時に、
何がボトルネック(後継者の育成、既存事業の見直し、適切な目標設定と計画策定等)になり得るのか、まずは把握することが大事です。
2.想定課題に対する解決策を可視化する
事業承継MASの商品化は、1で整理ができた想定課題に対する解決策を明確にすることで成立します。
そこで、事業承継計画策定、月次モニタリング等、事業承継MASで具体的に何を支援するのか?自社が提供する商品ラインナップを固めていきます。
そして、自社の事業承継MASを活用いただく結果、どのように変わるのか?
事業承継MASによる成果・体験を明示することで、顧客目線で価値が認識しやすくなります。
包括的な事業承継MASの商品定義事例
では、次に経営承継&財産承継それぞれの商品定義についてご紹介いたします。
まず「財産承継」の商品定義についてです。
財産承継において、全体的に各業務フローを明確化することが
顧客に対する納得感を高めることができます。
例えば、成功事務所では以下の商品定義を行っています。
・個別面談(10万円/回):事業承継の前捌き、リスク整理+課題解決の方向性提案
・現状分析&レポート作成(50万円/回):簡易的なシミュレーション&株価対策
・オーダーメイド提案(20万円/月6ヵ月~):カスタマイズ型アドバイザリー
・実行支援(100万円~/回):制度・ツールの活用
・事後フォロー(3万円/月):出口に向けたフォローアップ
加えて、「経営承継(MAS)」の商品定義事例です。
・価格設定:10万円/月(時間当たり単価:2万円目安)
・課題定義(Ex.後継者育成)
・解決策定義(Ex.事業承継計画策定とモニタリングによる育成&承継)
先の財産承継と両輪で、経営承継で継続的な事業承継支援を行っていきます。
以上、今回は事業承継MASの商品化に関し、ご紹介させていただきました。
昨今、会計事務所へ求められる事業承継支援の内容が徐々に変化する中、
少しでもご参考になれば幸いです。
事業承継支援、「事業承継MAS」に関して、詳しくお知りになりたい方は、
いつでもお気軽にお申し付けください。
【執筆者:伊集院 啓】