税理士変更をWEBで獲得する方法 ~ランディングページ編~

こんにちは、船井総合研究所の岡本千賀子です。
今回は「税理士変更をWEBで獲得する方法」として、特にランディングページに記載すべきポイントについてお伝えします。
 
一般的に、税理士変更というのはそう頻繁に行うものではありません。
ゆえに、ユーザーは会計事務所サービスメニューの相対比較経験が少ないということを前提に考える必要があります。
 
そこで、ランディングページでは、
1.他社サービスと比較できる差別化ポイント
2.税理士変更における不安の解消

について、しっかりと記載しましょう。
 

1.他社サービスと比較できる差別化ポイントを記載する

ランディングページにサービス内容を記載するのは当然のことです。
しかし、税務顧問サービスの場合、業務内容自体を記載しても、他社との差別化につながらず、問い合わせにはつながりません。
他社サービスと比較できる差別化ポイントは明確に記載しましょう。
では、他社サービスと比較できる差別化ポイントとは何を記載するのでしょうか。
 
実際に税理士変更を希望している企業様(75社)から、
(1)現在の税理士に対する不満
(2)新しい税理士に希望すること
について調査したところ、特に際立って回答数が多かったのは下記となりました。
 
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■現在の税理士に対する不満

(1)税理士からのアドバイスがない
・節税対策をしたいのにアドバイスがない
・法人化を検討しているが否定的で具体的なアドバイスがない
(2)接触頻度が少ない
・こちらから確認を依頼しないと動いてくれない
(3)会計処理が遅い
・税理士の会計処理の精度や速度に問題あり
・試算表の提出が遅く、売上計上が一部漏れていた
・担当者が会計の仕分けの実務経験が少なく、質疑応答に不安を感じる(返事が遅い)
(4)業種特化の情報提供
・顧客の業界知識がなく、情報提供がない

新しい税理士に希望すること

(1)近隣の税理士である(対面でやり取りしたい)
(2)経理の指導がしっかりできる、または代行が可能である
(3)資金調達(補助金・助成金)を提案してくれる

 
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以上から、他社サービスと比較できる差別化ポイントとして下記項目をしっかり記載するといいでしょう。
(1)アドバイス内容のレベルの高さ
(2)接触頻度の高さ
(3)対応スピード
(4)立地
(5)業種特化の情報提供

また、「新しい税理士に希望すること」として、
経理代行や資金調達(補助金・助成金)に対するニーズは非常に高くありました。
もし、対応可能である場合は、経理代行や資金調達(補助金・助成金)にも対応しているということ、
また、そのサービスの内容も詳細に記載しましょう。
 

2.税理士変更をスムーズに促すための情報を記載する

ユーザーにとって、税理士変更というのは、何度も経験することがない手続きのため、検討する上で様々な不安が生じることでしょう。
できる限りページ上でそれらの不安を解消できるようにしましょう。
特に、下記の内容は顧客から質問が多くなっています。しっかりと記載するようにしましょう。
(1)税理士変更した場合、会計ソフトはどうなるのか
(2)引継ぎ期間はどれくらいかかるのか
(3)現在の顧問税理士にはどのように伝えればいいのか
(4)税理士変更を決断してから、どのような流れで変更手続きが完了するのか

 
 
いかがでしたでしょうか?
日々多くの会計事務所様とお話しさせていただく中で、レベルの高い税務顧問サービスを提供されているにもかかわらず、
WEB上でうまくアピールできていない事務所様が数多くいらっしゃることを肌で感じております。
今回のコラムを機に、ぜひ一度自社サイトのページ改善を実践いただければと思います。
もし、ご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。
 
【執筆者:岡本 千賀子】

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