【6月無料お試し案内あり】船井会計事務所経営研究会 4月例会ダイジェストのお送り
いつもありがとうございます。
船井総合研究所の髙山です。
本日のメルマガでは4月14日(金)に開催された船井会計事務所経営研究会の4月例会の内容をダイジェスト形式でお伝えいたします。
今回は「第二本業立ち上げによる会計事務所の成長戦略」を4月例会のテーマとし当日は、
・自社で取り組みたい第二本業とその理由
・第二本業の立ち上げにあたって懸念していること
・経営者としてやってみたい事業
・顧問先がやっていて会計事務所でもできそうな新規事業
などについて話し合いました。
(本購読者に4月例会ご参加いただいた方がいらっしゃいましたら、ご参加のお礼を申し上げます。)
目次
【特別ゲスト】株式会社経営ステーション京都 田村 繁和氏・小長谷 敦子氏登壇!
4月の例会のゲスト講師には株式会社経営ステーション京都の田村様と小長谷様をお招きし、ご講演いただきました。
講座の冒頭では小長谷様より稲盛様との出会いや、稲盛様が持っていた会計に関する「素朴な疑問」についてお話いただきました。
稲盛様は会社を立ち上げた時からの素朴な疑問を解決していくことで、素晴らしい経営システムを確立していきました。
疑問の1つとしては「儲かっているのになぜお金が残らないの?」といったものがありました。こちらに関しては利益とお金の間には、在庫や固定資産税等の支出をいかにして最小限に抑えていくかが手元にお金を残す鍵だと稲盛様は説かれました。
そのほかにも、「売り上げが増えれば、自然と経費も増えるものなの?」や「設備投資をして利益が減るのはおかしい」等といった疑問がございました。
そして田村様より稲盛様の想いについてお話しいただきました。
世間でも有名である京セラのアメーバ経営については、社内でもアメーバ経営について知らない人が多数いたが、しっかり社員全員が理解していることが重要だとおっしゃっていました。アメーバ経営とは部門ごとに分け、それぞれの責任者に「会社」として部門を任せることで会社の運用をしていくことです。そうすることで大きな会社でも部門ごとの細かい単位で利益を高めることが出来る経営システムとなっております。
経営者マインドを持たせるために、月一回の業績報告会にて各部門ごとの業績を発表させ、利益に向かって走らせる取り組みを行っていました。そうすることにより、もし部門で赤字が出たときにも危機感を持たせることが出来、「頑張らないとだめだ!」と思わせることが出来ます。
決算書を作る際には過去の実績だけではなく、各部門で前月・今月・来月の実績・見込みを作ることで、その部門の「ドラマが分かるような」決算書を作るようにしていました。
またお金を残す処世術として、すべての社員へキャッシュフローの意識を持たせ、買ったものをすべて経費で落とすよう工夫していました。
最後に京セラの50周年式典にて稲盛様は
・情熱企業になること→創業者の理念や情熱をしっかりと引き継いでいく
・どんな困難にであっても明るく前向きに行動しよう→問題が発生しても「命までは取られませんよ。それにより今までの全ての業落ちますから」ということを意識していくこと、
このような心の持ち方について熱心に説きました。
【特別ゲスト】株式会社日本企業型確定拠出年金センター 石黒 充顕氏 登壇!
そして第二講座では株式会社日本企業型確定拠出年金センターの石黒様に労士事務所が401kに取り組む理由についてお話いたしました。
まずはゲスト講師の石黒様より下記のような経営の基本的な考えをお話しいただきました。
①1円でも収益が上がるなら投資をする。
②売上(粗利)の増加にこだわる。
⇒社員の給与を上げる、投資を継続するため
③売上(粗利)の増加に連動して労働時間を増加させない。
④事務所の成長と同時に、社員を成長させる。
しかし、過去に1億円を達成した際に事務所全体が業務過多になっており、大量の残業時間から多くの職員が退職してしまいました。このような過去があったものの、その経験やハードな環境から成長志向の職員を育てることが出来ました。
そして生産性を上げるために下記の2点に注力していました。
①売上(限界利益)を上げる
・PDCAの経営サイクルを回す
・重ね売り
・人・組織
②労働時間
・少ない時間で売上(限界利益)を上げる。
①では企業型確定拠出年金のニーズが上がっていることから既存業務の相談顧問等に加えて提供することにより売り上げの最大化を図っております。
企業型確定拠出年金の特徴として
・経営者の老後資金積立→老後に役員退職金や相続案件に繋がりやすい
・従業員満足→お金が増える魅力のある福利厚生制度
・経費削減→加入者が増えることで社会保険料に影響もあります
確定拠出年金は本業に近いため提案が行いやすいサービスとなっております。
②の労働時間に関しては社労士事務所では助成金、採用支援等のサービスがある中で確定拠出年金は他のサービスよりも約1.5倍近い生産性となっているため、少ない時間で売り上げを上げることが出来ています。
株式会社日本企業型確定拠出年金センター様も最初からうまくいったわけではありません。そのなかでも石黒様がこの事業に取り組む上で重要だと感じるポイントについて下記を挙げました。
・経営者は401Kをやるという意思決定と思い切った投資が必要
⇒人と時間に投資しないで片手間だと絶対にうまくいかない
⇒社内を巻き込む(全員営業)
・やりきると決める
⇒キャッシュが遅いので多くの事務所があきらめる
といったことが事業が成功しているポイントになるとお話しいただきました。
そして第三講座は弊社の事業イノベーション支援部の伊藤より「会計事務所がゼロからはじめる“第二本業”づくり」をテーマにお話いただきました。
新規事業でうまくいかない三原則として
①立ち上げる事業が自社に合わない
②事業の主要KPI・モデル事例が無い
③事業開始までのPDCAサイクルが遅い
といったものがあります。
①の立ち上げる事業が自社に合わないに対する対策として以下の4つの”アセット”の中から自社で合うものを見極め、活かせる事業を立ち上げていくことです。
顧客アセット活用型:本業で蓄積した顧客基盤をそのまま”第二本業”で用いる
人財アセット活用型:自社スタッフが持つスキルが生かせそうな事業をピックアップ
開発アセット活用型:技術力や企画力など、持ちうる要素を他事業に応用する
拠点アセット活用型:自社商圏の知名度・不動産など地の利を最大限活かす
②の事業の主要KPI・モデル事例が無いことに対する対策としては、モデル“業態”に即した経営指標&ノウハウを導入することで対応することが可能になってきます。
③の事業開始までのPDCAサイクルが遅いことに対する対策としては、成果創出に向け、プロセス別で対応することでサイクルを早く回すことが可能になります。
うまくいかない三原則の対策を挙げさせていただきましたが、忘れてはいけない1つの鉄則は黒字化が早いルートを選ぶということにあります。しっかりとこの選択を間違えないことで「勝ち筋」となる事業を決めていくことが新規事業立ち上げを成功させるうえで重要なことになります。
そして会計事務所の勝ち筋事業の例として下記があります。
①放課後等デイサービス事業
②動画付き求人メディアビジネス事業
以上が、4月例会のダイジェストとなっております。
「最近事務所の売上が伸び悩んできた」や「顧問先数を増やせなくて困っている」などにお困りの事務所も多いかと思いますので参考にしてください。
【6月9日開催】船井会計事務所経営研究会お試し参加受付中!【無料】
次回は6月9日に開催いたします!
船井会計事務所経営研究会は「売上3億円を突破し、地域一番店の会計事務所に成長すること」を目的とし、全国約70の会計事務所が所属している研究会となっております。
他事務所の取り組み事例・成功事例を直接同じ志を持つ方と交流いただき、切磋琢磨する仲間に出会える場です。
ぜひ初回お試し参加をご利用いただき、明日からの業績アップ実現にお役立てください。
船井総研では、会員様同士の交流のほか、業界専門コンサルタントからの最新時流・事例講座、成功企業の経営者様に実体験を語っていただくゲスト講座を行う「船井会計事務所経営研究会」を行っています。
当研究会は、現在全国約70会員様にご参加いただき、年6回、各回テーマを分け定例会を行っています。
ご参加いただくことで、
・自事務所では解決できずにずっと悩んでいる・・・
・全国他の事務所の状況や時流を学べる機会がない・・・
・多くの情報がネット上にあるが結局どれがいいのかわからない・・・
といった疑問・お悩みを解決することができます。
6月の船井会計事務所経営研究会は6月9日(金)に船井総合研究所東京本社での開催となります。
6月の研究会は「会計事務所”だからこそ”取り組むべき事業承継・M&A」のテーマで開催いたします。
また、せっかくのリアル交流ということで、懇親の場も準備させていただく手筈を整えています。
・久しぶりに東京に出張したい!
・他の先生と交流を深めたい!
という理由でも参加OKですので、ぜひ遊びにいらしてください。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
開催概要(6月)
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
◆2023年6月度例会テーマ
「会計事務所”だからこそ”取り組むべき事業承継・M&A」
<こんなことが可能に…>
◎事業承継・M&Aに関することが分かる
◎業界上位の会計事務所と交流が出来る
◎懇親会でより密な交流を取ることができる
◆日時
6月9日(金)11:00-16:30
(受付 10:30開始)
※研究会前日に任意参加の懇親会を予定しております
◆会場
船井総合研究所 東京本社 丸の内オフィス
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目6番6号 日本生命丸の内ビル21階
地図:http://www.funaisoken.co.jp/access.html#01
◆費用
初回お試し参加無料