グレートカンパニー視察ツアー@テキサス に行ってきました
いつもお世話になっております。
船井総研 能登谷でございます。
表題にもある通り、先日アメリカ(テキサス州)の企業視察に行ってきたのでその時の気づきを簡単にお届けいたします。
当時の詳細やそれを基にした2024年の時流予測講座については、12月9日にある会計事務所経営研究会総会で改めてお伝えしますので、もしご興味ある方はぜひ12月9日の研究会へご参加お願いいたします。
目次
人口増加に超インフレ・・・日本と真逆の世界を見る
「なぜテキサスなのか?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
テキサスは以下のようなビジネスフレンドリーな環境が整っています。
1.低い税率である(州の個人・法人所得税がゼロ)
2.労働組合加入が強制されない
3.地理的位置および港湾、高速道路、空港の設備による好輸送条件である
4.高等教育機関が多く、優秀な人材確保が容易である
工場や事務所の移転、新規拡張に対する補助金政策や研究・開発、技術の商業化を援助する優遇措置、特定の地域での売上税還付など、州政府による様々な支援策がある。
このような環境が整っているため、テキサス州には、フォーチュン500において本社がテキサス州にある企業が53社もあり、ニューヨークを抜いて全米ナンバー1になりました。フォーチュン500は、全米上位500社がその総収入(売上)に基づきランキングされるリストで、テキサス州に本社を置く企業も多いです。
上記の流れを汲み、多くの企業や人材がテキサスの移ってきているため非常に注目されている州なのです。
人・モノ・カネが集まる構図は新たな進化を生み、
・ロボットによる自動配送
・3Dプリンター住宅
・手のひらで決済ができるレジ
など、テクノロジーの発展を目で見ることができました。
テキサスで伸びている企業と、その共通項から見えたビジネスの本質
そして視察先ですが、下記となります。
Dallas Cowboys(スポーツチーム)
American Airlines(航空)
Chick-fil-A(飲食)
Indeed(人材Tech)
Toyota Motor Manufacturing, Texas, Inc(自動車)
Hilton(ホテル)
Zoho(SaaS)
Capital Factory(スタートアップ支援)
ICON(3Dプリンター住宅)
※細かい所を入れるともう少しありますが、メインどころは上記です。
企業ごとの解説は省きますが、私の気づきとしては
ビジネスは
「ビジネスモデル」×「ビジネスプロセス」×「チームビルディング」でできている
ということです。
「ビジネスモデル」は、時流。
テキサスで言えば上述したように、多くの人材が流入することで深刻な住宅不足となっておりました。そこで台頭してきたのが3Dプリンター住宅です。
施工期間をテクノロジーで圧倒的に短縮してその問題解決をすることが流行していました。
日本ではどうか?
真逆ですが、人材不足をどのようにテクノロジーで解決するかというものが流行ってきています。
「ビジネスプロセス」は、可視化。
ZOHOで代表されるような、SFA/CRMは今後どの業界でも必要になります。
日本でも同様です。
「チームビルディング」は、理念浸透。
上記の企業の多くが、代表ではなく従業員がプレゼンターを務めていましたが、誰もが素晴らしく企業のことを理解していました。
日本的経営論が崩壊し、ジョブ型雇用と言われている昨今の日本ではこうした欧米のミッション経営の概念を踏襲することが望まれます。
それは掲げるだけではダメで、浸透させる必要があります。
この3つの要素が掛け合わされた時に伸びる企業は出てくるのだな、と感じました。
皆様も、1事務所という家業から、企業規模になった時に成長が鈍化したことがあるのではないでしょうか?
ぜひこの3つが成立しているかを改めて考えなおしてみていただけると良いのではないかと感じました。